2021年8月28日に栃木県の日光市にある中倉山に登ってきました。
私は栃木県内を中心に約20年ほど山登りをしていますが、中倉山は一度も登ったことがありませんでした。実は、最近まで中倉山の存在を知らなかったのです。山友達から「とても良い山だった!」と教えていただき、調べてみると「孤高のブナ」というキーワードをみつけ興味が湧いてきました。
中倉山(なかくらやま)は栃木県の日光市(足尾)にある標高1,530mの山です。足尾銅山の精錬に伴う煙害によりはげ山となりましたが、現在は少しずつ緑が戻りつつあります。稜線には樹木がほとんどないため展望がよく景色を楽しむことができます。山頂付近には、1本だけ立つブナの木「孤高のブナ」があり、この山のシンボルとなっています。この一帯の松木渓谷は鋭い岩峰があり「日本のグランドキャニオン」とも呼ばれています。
※稜線(りょうせん):山の峰から峰へ続く線(道)を稜線と呼びます。
※グランドキャニオン:アメリカ合衆国アリゾナ州北部にある峡谷です。
中倉山のおすすめポイントです。
- 「孤高のブナ」と呼ばれるブナが生えている。
- 標高1,530m。山頂の360°の展望。(日光方面の山々と松木渓谷の壮大な景色)
- 山頂付近に気持ちの良い稜線がある。
- コースタイムは7時間前後。
- 銅親水公園(あかがねしんすいこうえん)に約30台の駐車場(無料)がある。
- 林道から登山道に入る箇所に仮設トイレが設置されている。(トイレ情報)
中倉山の注意ポイントです。
- 土日は駐車場が大変混雑するようです。(2022年6月時点の情報)
山と高原の地図、1/25,000地図にはルートの記載がない。
※注1 地図にもルートの記載がありました。
[YAMAPより作成] 中倉山のモデルコースと標準的な所要時間を参考に満載します。※ここに休憩時間が加わります。


中倉山登山の活動報告
スタート地点として銅親水公園に車を駐車しました。銅親水公園では山の景色と川の流れを楽しむことができます。(早朝の暗いうちにスタートしたので、写真の一部は下山時に撮影したものを掲載しています。)


銅親水公園の駐車場をでるとすぐにゲートがあります。ゲートをくぐり林道を約1時間ほど歩きます。
※ここから先は一般車の通行が制限されています。

※早朝であったせいか、この林道にくるまでの間にシカをたくさん見かけました。

しばらく歩くと登山道がみえてきます。ここから山頂まで500mくらい良い登りが続きます。林道歩きはあまり楽しくないかもしれませんが、登る前の良い準備運動となります。

初めての山であり、道迷いが心配であったためコンパスと1/25,000地図を携帯しました。またスマホのYAMAPという無料アプリ(有料会員だと使用特典が増えます)を使用して、事前の登山計画を立てておき、ときおり現在位置がルートから外れていないことを確認しながら進みました。

約1時間ひたすら登ると景色の良い岩場にでました。(がんばって登ったご褒美ですね♪)
※登山口から岩場までの標準的なコースタイムは約2時間となっています。
日が昇る前に到着することができましたので、しばし大休止(休憩)をとることにしました。連れてきたニューブロックのトマトくんを組み立てて記念撮影をしました。トマトくんと一緒に山々と気持ちの良い雲海を眺めることができました♪

朝日が登ってきました。ちょうどトマトくんの真ん中に朝日をおさめてみました♪(動画も!)

岩場から少し登ると、すぐに気持ちの良い稜線にでました。

中倉山の山頂に到着しました。

さらに中倉山の山頂から西へ進むと、すぐに1本の木がみえてきました。「孤高のブナ」です!
ブナの木に力強さのようなものを感じました。トマトくんと一緒に記念撮影をしました♪

景色がよくて、とても気持ちの良い稜線!ずっと眺めていたいですが、目的を達成したので、下山へと向かいます。中倉山はとても良い山でした。是非、また登りたいと思います。
※銅親水公園に戻るときに駐車場でサルをみかけました。この山域は動物が多い印象でした。登山時はクマスズもつけた方が良さそうです。
※コースタイムは参考程度としてください。天候、体調、荷物の量、人数、休憩時間など様々な要因で登山ペースは変わります。心と時間に余裕を持った安全な登山を心がけたいですね♪
※注1 2021年9月12日に情報を訂正致しました。地図にも中倉山へのルートの記載がありました。(2021年版 山と高原地図 13 日光 白根山・男体山 1:50,000(昭文社)及び国土交通省 国土地理院 地理院地図(電子国土Web)でルートが記載されていることを確認致しました。2006年版 山と高原地図 13 日光 白根山・男体山(昭文社)及び2007年版 山と高原地図 20 赤城・皇海・筑波(昭文社)にはルートの記載がありませんでした。)
トイレ情報(2022/6/20確認)
銅親水公園の建物にはトイレがありますが、営業時間外は施錠がされており利用ができないようです。前泊や早朝から活動を始める方はトイレのポイントは重要と思います。公園のトイレが利用できない場合は、少し手前にある古河橋公衆トイレを利用させていただくのが良いと思います。
また2022/6/20の時点では林道から登山道に入る箇所に仮設トイレが設置されていました。

仮設トイレの反対側が登山道入り口です。

山って楽しい!
登山には地図とGPS機能があり山行を記録できる”YAMAP”というスマホアプリがおすすめです。
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